Windows 8.1におけるSkyDrive新機能「Make available offline/online-only)」(日本語では「オフラインで使用する/オンラインでのみ使用する」)。これで特定フォルダ/ファイルを指定することにより、オフラインでもSkyDriveへの(擬似的な)アクセス/連携が可能になるそしてWindows 8.1で刷新されたSkyDriveの注目機能、それが「オフラインアクセス」である。
オフラインアクセスとは、SkyDrive上のフォルダ/ファイルをインターネット接続がない(オフライン環境の)PCでもローカルファイルと同様にアクセスでき、オンラインになった時点で再び同期する──というもの。フォルダ/ファイル単位で個別に設定し、Windowsエクスプローラ→SkyDriveフォルダのファイルまたはフォルダに対し「オフラインで使用する(オンラインでのみ使用する)」を明示的に指定すると機能が有効になる。
こちら、携帯する機会が多く、かつストレージ容量が比較的少ない機器──つまりタブレットや軽量ノートPCで特に便利そうな機能といえる。よく使う作業ファイルやフォルダを「オフライン設定」にしておけば、ネットワーク環境の有無に関わらずいつでも作業できるようになるというものだ。
今回少し試してみたところ、オフラインアクセスはネットワーク環境によって制限が存在する。右の画像資料は「ローカルファイル」「オフライン設定済みのSkyDriveファイル」「通常のSkyDriveファイル」「ネットワークファイル(例えばNASやSkyDrive以外のクラウドストレージなどネットワーク経由でアクセスするファイル)」と4タイプに分類したファイルについて、「オンライン」「従量制ネットワーク(Metered Network)」「オフライン」の3つのケースについてアクセスの可否をまとめた表となる。「ローカルファイル」「オフライン設定済みのSkyDriveファイル」はすべての状況に対して透過的にアクセスできるのに対し、「通常のSkyDriveファイル」「ネットワークファイル」は設定次第で「従量制ネットワーク(従量課金制の通信サービス)」による制限を受け、オフライン環境では使用できない。なお、使用するネットワークが「従量制ネットワーク」かどうかはユーザー自身が明示的に指定するものであるようだ。
またSkyDriveは、Windows 8.1で導入された新しい「PC設定の変更メニュー」に専用の設定項目が用意されるようになった。ここからオンラインストレージの空き容量の確認や追加容量の購入が可能で、自動同期の細かい設定も行える。先ほどの「従量制ネットワーク」におけるファイルアクセスの可否もここで細かく設定する感じだ。バックエンドでむだに通信が発生して貴重な通信容量を消費してしまわないよう、ファイルやフォルダの内容や使用頻度、重要性に応じて適時調整できる。こちらはいわゆる完全な従量制でなくとも、高速に通信できるデータ通信量に上限がある多くのモバイルデータ通信サービスの場合も対象になると想定される。
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