2013年9月23日、米ニューヨークで開催されたイベントで「Surface 2/Surface Pro 2」が発表された。
Surface 2は、従来まで「Surface RT(Surface with Windows RT)」の名称で呼ばれていたWindows RT搭載モデルの後継、Surface Pro 2は、x86プロセッサを搭載したWindows 8タブレットの最新版だ。デザインやサイズなど見た目上はあまり変化はないが、搭載プロセッサがSurface 2はTegra 3からTegra 4へ、Surface Pro 2はインテルの第3世代Core(Ivy Bridge世代)かから第4世代Core (Haswell世代)へと進化している。
これによりパフォーマンスが強化されただけでなく、Surface Pro 2ではHaswell世代のプラットフォームになったことで、Windows 8/8.1の特徴でもあるConnected Standbyが正式にサポートされ、プロセッサの省電力化も相まってさらなる省電力運用が可能になったほか、ストレージ容量のバリエーションも増え、最大512Gバイトのモデルが用意される。Surface 2ではUSBポートが3.0に刷新、さらに実用からはほど遠かったリアカメラも350万画素になり、1080pの動画撮影まで可能となった。両モデルともOSはWindows 8.1/RT 8.1をプリインストールし、10月17日(日本時間)のWindows 8.1リリース日以降に順次出荷される見込みだ。
筆者としては、基本スペック以外にアクセサリ関連の強化が真の意味での刷新と思っている。
「Touch Cover 2」、「Type Cover 2」の名称で提供される新しいキーボードカバーは、前モデルより薄型軽量となっただけでなく、剛性が向上してヒザ上ような少し不安定な体勢でもキーボード入力がしやすくなる。また、新オプションとして、バッテリーを内蔵し合計動作時間を延長させられる「Power Cover」、Surfaceのインタフェース数を拡張する「Docking Station for Surface Pro」、Touch/Type Coverに装着し、Bluetooth接続でワイヤレス操作対応にできるアダプタ「Wireless Adapter for Typing Covers」、Surfaceをシガーライターソケットから充電・給電できる「Car Charger with USB」などが用意される。
Power Coverは初代のSurface Proでも利用できるようなので、活躍の幅はより広がるだろう。また、Surface 2/Pro 2購入者には、世界中にある指定のWi-FiホットスポットでSkype接続が無料で利用可能になるほか、SkyDriveを2年間200Gバイト分も利用できる権利などが付与される。
いずれにせよ、本連載で指摘してきた「モバイル機能を重視しながら、その役割を十分に担えない」という点を新モデルで積極的にカバーしていた点はとても評価できる。
(続く)
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