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» 2013年09月03日 10時00分 公開

鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1」:Windows 8.1の「3Dプリンタ対応」って、どういうこと? (2/2)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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Windows 8.1で強化されたデバイスサポート

photo Launch on Connectは、機器接続時の挙動をあらかじめ設定できる機能

 Windows 8.1(8も含む)におけるデバイスサポートは基本的にWindows 7時代のものを引き継いでおり、多くの機器は基本的にはそのまま利用できる。一方で、Windows 8リリースのタイミングで導入された「v4 Printer Driver」の課題もある。こちらはプリンタ設定や管理画面の省力化、Modern UIでの印刷サポートのために実装されたものだが、標準搭載のドライバでの対応機種に限界があるという問題が報告されている。これは特にWindows RT環境で顕著だ。Windows RTではドライバの手動追加導入ができないため、独自のプリンタ言語のみをサポートする一部の機種は基本的に利用できない。こちら、Windows 8/8.1マシンをプリントサーバにして──など回避方法はあるにはあるが、この制限はWindows 8.1でもそのままと思われる。

 続いて、Windows 8で導入された便利な機構の1つに「Launch on Connect」がある。これはDVDやUSBメモリなどでよくある“autorun”機能に似ており、機器に設定項目をあらかじめ記述しておくことで、接続後の動作を半ば指定できるというものだ。

 Windows 8.1は、アプリのバックグラウンド動作にも対応したのがポイントと思う。例えばデジタルカメラをPCに接続すると、自動的に撮影データのバックグラウンド同期を行う(最大10分間)といった制御がとても容易に行えるようになる。こちら、以前解説したバックグラウンド動作のための「トリガー」と連動して動作するわけだ。

 この機能、一応は個人情報へのアクセス含め、こうしたバックグラウンド動作が発生する場合はあらかじめユーザー側の許可を求めるダイアログが出現するようになっている。周辺機器が勝手に接続・連動してユーザーが意図しない動作をしないよう、一定のセキュリティが保たれている動きも確認した。

Windows 8.1で追加された「Device protocol API」とは

 もう1つ、Windows 8.1は「Device protocol API」という新しい仕組みが追加された。

photophoto 左:Device scenario APIで制御可能な機器の例 右:Device protocol APIの利用例。専用ドライバを記述せずに簡単にデバイスが制御できるのがメリット

 プリンタなど、Windowsが既知の機器として認識しつつ専用のプログラミング用インタフェースを用意しているものを「Device scenario API」と呼ぶ。前述した3Dプリンタをはじめ、指紋認証/生体認証インタフェース、POS向けのカード/バーコードリーダー、スキャナなどはこの範ちゅう含まれる。対して、USB、Bluetooth(RFCOMM)、Bluetooth Smart、HID、Wi-Fi Directなど標準インタフェースを使って接続される機器を制御するAPIが「Device protocol API」となる。

 Device protocol APIの最大の特徴は「専用のカスタムドライバを必要としない」点で、これら通信規格の標準インタフェースのみを使ってデータや制御信号のやり取りが行える。このため、各種認証が必要となるドライバを別途用意しなくても連携する周辺機器や関連ソフトウェア/アプリケーションの開発が容易になるメリットがある。

 BUILD 2013のデモではPCで制御するミサイルランチャー的な玩具が例に挙げられていたが、このほか、個別開発者の独自機器など、さまざまな機器をより簡単に接続・制御できる仕組みが提供されるようになるのが期待できる部分である。


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