それでは、本機の性能をベンチマークテストで計測してみよう。Windows 7標準のエクスペリエンスインデックス画面は右の通りだ。最も低いサブスコアでも5.8で、ほかのサブスコアはすべて6.3以上とHDコンテンツやゲームプレイも含め、Windows 7を快適に利用できるシステム構成であることが分かる。
PC USER定例のベンチマークテストの結果も優秀だ。PCの総合的なパフォーマンスをテストするPCMark05で6975、PCMark Vantageでも5318と高いスコアで、特に落ち込みが目立つ項目もなく、どんな用途にも対応できるパフォーマンスを備えているといえる。
3DMark06のスコアも悪くなく、3Dゲームでも特別負荷の高いタイトル以外であれば、設定次第でプレイできる水準にある。実際のゲームタイトルベースのベンチマークテストもいくつか実行してみたが、ストリートファイターVIベンチマークでは高画質でも快適にプレイ可能なレベル(Rank A)、バイオハザード5ベンチマークでも若干描画品質を落とせば快適にプレイできるレベルのスコアが出ている。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアもご覧の通りで、このレベルのタイトルならばまったく問題なく動作する。
静音性はまずまずなレベルで、冷却ファンの動作は負荷に敏感で低負荷時でも常にそれなりの動作音で回転しており、CPUやGPUに高い負荷がかかるとはっきり分かるほど大きくなる。静かな部屋で常時使う場合は耳障りに感じるかもしれない。
一方、発熱の処理は優秀で、室温22度の室内で一連のベンチマークテストを実行した直後でもパームレストやキーボードなどはクールな状態を保っており、最も熱い底面中央部付近でも最高40度にとどまっていた。
本機はエンターテイメントを楽しむ機能に重点を置いたシステム構成としているため、PCとしての性能はトップクラスというわけではないものの、ベンチマークテストの結果に見るようにどんな用途にも余裕をもって対応できる性能は十分に備えている。Windows Media Centerを利用するテレビ機能はややあっさりしているものの、大きく見やすい液晶と迫力あるスピーカー、安定感のあるキーボードとパームレストを備え、実にコンフォータブルな液晶ディスプレイとスピーカーの品質など、使っていて非常に心地よい、ぜいたくなノートPCだといえる。
ソフトウェアとしては、オフィススイートのOffice Personal 2007のほか、辞書ソフト、家計簿ソフト、ミニゲーム集などが付属しており、直販サイトのWEB MARTでの販売価格は20万9800円となっている。すでに安売り店では17万円くらいから購入できるところもあるようだ。これほどの製品がこのような価格で購入できるのは、買い得としかいいようがないだろう。
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