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» 2010年12月17日 12時00分 UPDATE

ディルバート(201):技術革新の資金は、顧客をだました分から捻出

[スコット・アダムス,@IT]
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ボクの勘違いでなければ、 わざと分かりにくい料金体系にしているように思うんだけど?


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故意に分かりにくくしているのです


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そうすれば、顧客は、われわれと競合他社の価格体系を比較できなくなります


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われわれの競合も同じことをしていますよ。これは“混乱独占”と呼ばれています

注: “confusopoly”=「混乱独占」とは、Dilbertの著者、Scott Adamsによる造語。詳しくは以下の解説を参照。

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こうすれば、混乱した顧客を各社とも公平に獲得できますし、その結果、値下げ競争をしなくても済むのです


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そうすれば、このような非競争活動から得た利益を、われわれは技術革新のためにつぎ込めるわけですよ


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だから、買おうとしている商品の情報を明確化するなんて理由で、この素晴らしいシステムを壊さないでほしいもんですな


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何だか理にかなっているように聞こえてきた

さぁ、自分を罰して、私に感謝したまえ!


  


 料金体系などをあえて複雑にして、同業他社と比較しにくくすることで、消費者を故意に“confuse”=「混乱」させるマーケティング手法、“confusion marketing”というものがあることを第183回で紹介しました。4コマ目で登場する、Dilbertの著者、Scott Adamsによる造語“confusopoly”とは、まさしくこの“confusion marketing”を指すものなのですね。

 この言葉の初出は、1997年に出版された『The Dilbert Future』という書籍で、どうやらAdamsは“confusion”=「混乱」と、“monopoly/oligopoly”=「独占/寡占」を組み合わせたようですね。ちなみに、“confusion marketing”という概念がマーケティング関連の文献に現れ始めるのは2000年ごろからですから、Adamsはすごい先見の明の持ち主なのかもしれません。

 とはいえ、TwitterやSNSなどのソーシャルメディアの浸透によって、ここまで消費者の声の力が増しているいま、消費者をわざと混乱に陥れるような手法を使えば、その結果は火を見るより明らかです。ディルバート、口車に乗せられちゃいけませんよ。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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