取って付けたようなリーダーシップディルバート(292)

» 2012年11月09日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

執行とは数センチ単位のゲームさ。挑まないものは100%外れる!


イノベーションは全員のフルタイムの仕事だ。犬になれ! しっぽじゃないぞ!


優越とは混雑のない唯一のマーケットだ!


何で誰もワシのリーダーシップに感動しないんだ?


私は何年も前に中身が死んでいます


今やコーヒーと恨みで満たされた肉体の器なのです


こいつは心を忘れて生まれてきました。あの端っこの魔女は憎悪の化学物質そのものです


彼らの心に届いたか?

頑張りましたが、不快になるだけでした…


  

 あっちゃー、まったく懲りずに標語を連呼するボス。またまたドッグバートのアドバイスは空振りに終わりました。まぁ、ボスのちっちゃな脳みそから生み出されたとは到底思えない標語を並べても、誰の心にも響きませんって。

 7コマ目の“She-devil”とは、まさに言葉通り「悪魔のような女」のこと。残酷で悪意に満ちた、感情の激しい女性のことを指します。語源は定かではないのですが、一般的に悪魔は男性として現されるので、あえてsheとつけて「女性の悪魔」という表現が定着したのかもしれません。ただ、悪魔のような人間に男女の区別はないですよね。

 そのほかにも、devilを使った表現はいろいろとあります。例えば、“daredevil”とは、無謀/向こう見ずな人を意味します。“His reputation as a daredevil may have been the cause of his business success”(彼の向こう見ずな性格が商売を成功に導いたのかもしれない)。また“devil’s advocate”とは、あえて議論を引き起こすために反対意見を述べたりすることです。”Let me be the devil’s advocate, and say your plan is doomed to fail. What would you do?”(あえて議論のために、君のプランは失敗するとしよう、その場合どうする?)。

 そもそもキリスト教で、聖人として認定する審査の時にわざと反対意見を述べて議論を活性化させる役目の人のことを“devil’s advocate”と言うことから、現在のような使い方をされています。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


「ディルバート」バックナンバー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ