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今回は皮肉屋、ディルバートの真骨頂という感じですが、「たかがランチの店を決めるだけなのに、集団でグズグズしなきゃならないのは苦手」というディルバートの気持ちも分からなくはないですね。共感する方も結構多いのでは?
“trivial”は「ささいな」「取るに足りない」という意味の形容詞です。名詞だと“trivia”となります。数年前まで、この名詞を冠したテレビの人気番組もありましたから、これが「雑学」という意味であることをご存じの方も多いかもしれませんね。
ちなみに“trivia”の語源はご存じですか? “trivia”のうち“tri”は数字の「3」、“via”は「道」を表すことから、本来的には「三差路」を意味するのですが、これにあるエピソードが加わって現在の意味に転じるのです。そのエピソードとは、中世のヨーロッパでのこと。当時、ヨーロッパの大学では基礎教養科目7科目のうち、「文法/修辞/論理」の3科目は、その他の4科目に比べて、あまり学ぶ意義がないと考えられていました。そして前述の「三差路」と同様の理屈で、“trivium”は「3科目」を意味します。つまり、それらの「3科目=“trivium”は学んでもあまり意味がない」と思われていたことから、“trivia”=「無駄」「雑学」という意味になったのだそうです。面白いですね。
それにしても、集団で食事に行くのが面倒なとき、確かにこのある意味“壮大な”言い訳なら誰も傷つけませんし、さほど気まずい思いもせずに済みそうです。でも、だからといって、あまりにそっけなくしていると、そのうちドックバートくらいにしか相手にしてもらえなくなっちゃいますよ、ディルバート。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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