どうせ無視されるならこう言おうディルバート(211)

» 2011年03月11日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

ディルバート、これに対するあなたの意見を聞いてこいって、ボスに言われたんだけど

もちろんいいよ、ルース


さて、ここで時間を無駄にする選択肢が2つある


選択肢1――君が変更すべき個所をボクが全て挙げて、君はいつも通り無視する


選択肢2――ボクが嘘をついて「全く問題ない」と答える


嘘の方がいいわ。その方が問題があったときにあなたのせいにできるもの


素晴らしい選択だ。その方が早いし、ボクも後で「指摘を誤解された」って弁解できるしね


よし、では、あえて問題を列挙しないという前提の下、「君の書類は完璧だ」と宣言しよう


ルースにちゃんとアドバイスしたか?

はい、と言いたいところですが、若干グレーかな


  


 グレーじゃなくて完璧に黒ですよ、ディルバート。二人でごまかそうっていう確信犯なんですから。まぁ、普段から人の言うことを聞かないルースを説得するのも空しい作業ですし、まさしく時間の無駄ですから、ディルバートの気持ちも分からないでもないですがね。

 “absolutely”は「全く」「完全に」という意味で、“I absolutely agree with you”= 「全くあなたの言う通りだ」というように使います。また、誰かに頼まれ事を持ち掛けられたときに一言、“Absolutely!”=「もちろん!」という意味で使うこともあります。もっとも1コマ目のディルバートの場合、「ルースには何を言っても無駄だ」と思っているだけに、ここでの“Absolutely”には若干、皮肉のニュアンスも含まれているわけですが、通常は好意的に使う言葉です。

 一方、5コマ目の“pin the blame”は「責任を負わせる」という意味です。“pin”=「固定する」「押さえ込む」という意味を持つことから、“pin a murder rap on”=「殺人容疑を掛ける」といったように、罪や責任を「なすり付ける」「負わせる」という使い方をします。

 ただ、相手に“pin”する――すなわち、押し付けるものは、容疑や罪など決して悪いものばかりではなく、“pin hopes on”=「期待を掛ける」というように使うこともあります。例えば“pin all hopes on the rescue team”は「救助隊に全ての期待を掛ける」という意味です。でもディルバートがボスから“pin”されるのは、いつも面倒で厄介なものばかりですね。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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