どんな愚将でもリーダーになる魔法ディルバート(323)

素晴らしいマネジメント書は世の中にたくさんあるけれど、それを読んで優れたリーダーになれるなんて虫が良すぎませんか?

» 2013年09月05日 08時00分 公開
[スコット・アダムス,ITmedia]

リーダーシップの法則に関する優れたマネジメント本を今読んでいるんだ


文脈に入れて差し上げましょう


恐らく世の中にはリーダーシップに関する本が1万冊ほどあり、それぞれが異なるアプローチをしています


それに、何百万という本物のリーダーがいるけれど、誰一人として同じではない


さらに、それぞれの状況は固有であり、異なったタイプのリーダーを必要としている


なのに、この著者はあなたを単純間抜けなヒヒから素晴らしいリーダーに変身させる魔法の法則を見つけたのだと主張するのですね


歴史上の全ての素晴らしいリーダーがその辺でテキトーに選んだ本を読んで成功を収めたから、これは実に理にかなっているというのですね


文脈、きらい

好評とは言えませんな


  


 物事を大きな視野でとらえると、目の前のことがいかに些細なのかを実感するものですが、部下に指摘されると素直に受け入れられないのでしょうね。

 contextとは、「文脈」とか「前後関係」という意味の言葉で、日常会話でも“Please put it in context”(前後関係を説明してください)などとよく使います。その関係性から外れたときは、“out of context”といい、例えば、“The minister’s remarks were misunderstood because it was put out of context”(大臣の発言は文脈から抜き出されたために誤解された)と使います。そうそう、最近よくそう言ってキレている政治家が多いですよね。

 Baboonはヒヒの総称で、マントヒヒは“hamadryas baboon”、ゲダラヒヒは“gelada baboon”、キイロヒヒは“savanna baboon”といいます。このようにいろいろな種類がいるそうですが、スラングとして愚かで粗野な人のことをbaboonと呼びます。ただ、そういう使われ方をするのを聞くたびに、ヒヒのほうが愚かな人間様よりよっぽどお利口さんだよと思ってしまうのですが。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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