キュレーターも知らない「キュレーション」の意味ディルバート(243)

» 2011年11月11日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

ボクの仕事はデジタルメディアキュレーション


それって何?


ハッハッ。ボクのトレンディ用語を理解してないなんて見下しちゃうな


君の無知は白日の下にさらされる


今すぐこの会議を去れ!君はふさわしくない!


キュレーションの意味をわれわれに教えてくれればいいんじゃない?

よし、やってみよう


意味は……えっと……その……


君の無知を見なかったことにして、先に進むにはもう遅い?


  


 ソクラテス、孔子などの賢人は「無知の知」を説きました。自分の無知を知っていれば、このデジタルボーヤも、天に吐いた自分のつばを浴びなくて済んだでしょうに……。

 「デジタルキュレーション」とは、人手で情報やコンテンツを集めて整理し、解説など新たな価値や意味を付与して共有することを指します。しかし、“curator”とは、もともと「美術館や博物館などの学芸員」のことを意味します。言われてみれば、情報を収集・整理して解説を加えるというのは、学芸員の作業と似ていますね。ただし、法律用語として“curator”が使われた場合は、「未成年や障害がある人の財産などを管理する人、責任者」といった意味になります。

 ちなみに、「無知の知」を英語で言うと、“I know nothing except the fact of my ignorance”となります。何事も知ったかぶりをすると今回のデジタルボーヤのように恥ずかしい目にあうことになりがちです。皆さんも、謙虚な気持ちを忘れずに。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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