● ● ●
まったく、ボスも相当な意地っ張りですね。ディルバートも本当に1人で会議する必要なんてないのに……。
日本語における「独り言」は、英語では複数の表現があります。“talk to oneself”、直訳すると「自分に向かって話す」、“murmur to oneself”=「自分に向かってつぶやく」などですね。これらをニュアンスに応じて使い分けているようです。「声に出して考える」という意味の“think out loud”という言い回しを使って、“He’s always thinking out loud”=「彼はいつも独り言を言っている」と表現することもありますね。
“Fine”は「素晴らしい」「上等な」「結構な」といった意味で肯定的に使うのが一般的ですが、 今回のボスのように、わざと否定的なニュアンスで使う場合もあります。例えば、部下が反論ばかりしてくるときに、“Fine then! Do it your way!”=「分かったよ。それなら自分の好きなやり方でやれ!」と言ったりします。日本語でも状況に応じて、「いいよいいよ、分かったよ」とか「あ〜はいはい」などと言う場合がありますから、この辺りのニュアンスは分かりやすいのではないでしょうか。
なお、“Fine”がどんな意味で使われているのかは会話の流れで判断しますが、実際の会話では、 相手のイラついた表情や声のトーンだけで十分過ぎるほど理解できることでしょう。できれば、そんな会話はしたくないところですが……。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.