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私も人に話し掛けているのに、相手が携帯電話の画面を眺めていたり、書類を読んだりしていると、ホントに不快な気持ちになります。ディルバートも悲しいでしょうね。その気持ち、よく分かりますよ。
今回のボスたちは「のれんに腕押し」「馬の耳に念仏」といった状態ですが、これらに近い意味を表す慣用句として“water off a duck's back”という言い回しがあります。「アヒルの背中を流れる水」のように何も聞いていない、というわけですね。例えば、「彼に悪い癖を止めろと何度言っても、馬の耳に念仏なんだよ」と言うときには、“no matter how many times I tell him to quit that bad habit, it's water off a duck's back”と表現します。
ドッグバートのセリフ、“I'm trying to watch a show”は、直訳すると「(テレビの)番組を見ようとしている」となりますが、この言い回しには「だから、私の邪魔をしないで」という意味が込められていることがポイントです。日本語でも「せっかく見ようとしてたのに……」などと言いますから、このニュアンスは理解しやすいですよね。職場でおしゃべりしている連中に静かにしてもらいたいときにも、“I'm trying to work here"=「ちょっと、ここで仕事してるんだよ」などと言ったりします。
それにしても今回のディルバート、ボスとウォーリーに無視されたうえ、ドックバートにまで一蹴されて……ちょっとかわいそうですね。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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