ブレストは上司を吊るし上げる場ディルバート(275)

» 2012年07月13日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

新商品のアイディアについてブレインストーミングしよう


分かってるな、ブレインストーミングの最も重要なルールは相手を批判しないことだぞ


ボクから始めます


調査によると、ブレインストーミングは、個々人が自分で考えて、後でアイディアを持ち寄るより効率が悪いらしいです


ボクのアイディアは、幹細胞技術を使って愚か者でないボスを生み出すこと


分かってますよね、アイディアを批判しようと思ってはいけない


それでも批判するなら、さっきのボクの主張を証明することになりますよ


なぜブレインストーミングが評判悪いのか分かっているけど、せめて楽しみたいじゃん


  


 ブレインストーミングは上手に行えばさまざまな意見が出て有意義なものになりますが、ボスやウォーリー、アリスといったいつものメンバーでは……。やりたくなかったディルバートの気持ちも分かるような気がします。

 ブレインストーミングは会議の手法の1つとして日本でも定着していますが、もともとは、1940年ごろ、広告代理店の副社長だったアレックス・F・オズボーンという人物が、良いアイディアを生み出せずにいた部下たちにいら立って考案した手法と言われています。また、直訳すると「頭の中の嵐」という意味になる“brainstorming”は、1800年代の後半には「重い精神異常」のことを意味していたようです。

 それにしても、「批判しない」「奔放なアイデアを歓迎する」など、ブレインストーミングにはいくつかのルールがありますが、今回ウォーリーがこれらを使って悪ノリしなかっただけでも、ボスにとってはラッキーだったのではないでしょうか。一歩間違えば、ボスに対して言いたい放題の場になっていたような気がします……。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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