組織では、マトモな人ほどねたまれるディルバート(193)

» 2010年10月22日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

ウォーリー、この応募者を面接して、わが社に向いているかどうか報告してくれ


ティム、いまわれわれは、採用基準を昔ほど高くは設定してないんだ


黄金期には、夜通し元気に働ける社員を求めていたが


業績が落ちたので、1日8時間働いてくれれば誰でもいいってことになったのさ


そしたら最も優秀な人たちが去って行った


いま、机はもっぱら昼寝用として使われているよ


さて、ここで質問だ。君は電話が鳴ったら、きちんと起きるかい?

たぶん


彼はテングだと思いますよ


  


 「電話が鳴ったら起きる」くらいのことで「テング」って……それ普通のことですよ、ウォーリー。それとも彼にとっては、電話に出ることすらサボるのが当たり前で、きちんと電話に出るような人間はまじめぶってるようにでも見えるんでしょうか……。ウォーリー、電話くらいきちんと出ましょうよ。

 “Brag”とは「自慢する」という意味で、“Braggart”は「よく自慢する人」を指します。すなわち日本語では「テング」「自慢屋」といった意味になるわけです。同じく「自慢する」という意味を持つ“boast”がありますが、高慢なニュアンスをより強く伝えたいときには“brag”を使います。

 なお、「履歴書」のことを“brag sheet”と呼ぶこともあります。一般的な「履歴書」=“resume”は職務経歴や学歴を中心に記入しますが、“brag sheet”には、それ以外の活動、例えばスポーツや社会貢献に関することなど、「自分が自慢できること」を中心に書きます。日本では一般的な履歴書にそうした事柄を書く欄もありますが、米国では大学への入学願書などに、この“brag sheet”を添付するケースが多いようです。

 4コマ目の“put in hours”とは「時間をつぎ込む」という意味です。「長い時間をかけた」というニュアンスを伝えたいときに使う言い回しであり、例えば“He put in long hours to complete the report”=「彼は長時間かけてレポートを完成させた」といったように使います。従って、“put in short hours”と使うことはありません。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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