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確かにレストランなどでアンケートへの回答を求められるとうっとうしい気もしますが、これはさすがに言い過ぎですよねぇ。「ボクの食事に何をするか分からない」だなんて……。アンケートの回答をきっちり確保しちゃうこのウェイターもなかなかしたたかですが。
この「気まずい雰囲気」は“awkward moment”と言うのですが、この“awkward”という単語、「ぎこちない動作」などの見た目を指して使うこともあれば、雰囲気や感情など、目に見えないものを表す時にも使われます。例えば“awkward shape”=「いびつな形」、“awkward manner”=「不器用な手つき」といった具合です。このほか、“awkward silence”=「気まずい沈黙」、“awkward relationship”=「ぎこちない関係」などもありますね。ただ、中には“awkward position”のように「ぶざまな姿勢」とも「気まずい立場」とも読み取れる場合もあるので、前後の文脈から正しい意味を判断することがポイントです。
ちょっとひねった使い方としては、「思春期の娘の言動が理解できない」と嘆く父親に対して、母親が「あの娘は難しい年頃なのよ」と言うときに“she’s an awkward age”と表現したりします。また、新人ばかりを集めた「軍隊の新兵隊」は“awkward squad”と呼ばれているのですが、これが転じて、「組織の中でしきたりに従わない人や、はみ出しものが集まったグループ」を指して“awkward squad”と呼ぶこともあります。
それにしてもディルバート、デートが気まずくなったことまでウェイターのせいにしちゃってますが、本当は最初からずっと気まずかったから、これをきっかけにして逃げたかっただけなんでしょうね。 そうじゃなきゃ8コマ目で彼女がこんなに冷めてるわけないですし。ディルバートに彼女ができる日はまだまだ遠そうですな。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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