社長の欠陥品ディルバート(320)

ごめんなさい、社長がおっしゃる戦術というものがよく分かりません……!

» 2013年08月08日 08時00分 公開
[スコット・アダムス,ITmedia]

行動のバイアスが我々にも必要だ


完璧というものが“良”の敵であってはならない


つまり…大工は柱をのこぎりで切ってから長さを測ればいい、と


君のその庶民的なたとえ話だと私の戦術がアホみたいに聞こえるじゃないか


どうして自分の戦術が完璧じゃなきゃいけないと思うの?


たった今、物事を正すことより自分の抱えている不良品を宇宙にバラ撒くほうが大事だって言ったじゃないですか



「自分の不良品をバラ撒く」だと?

もっと完璧な言い方を聞くまで待った方が良かったですか?


  


 そもそも社長の言っていることがサッパリ分からないので、待っていても結果は一緒でしょう。せいぜいゴタクを精一杯バラ撒いてください、社長。

 Defectiveとは欠陥があるという意味の単語で、“defective car”(欠陥車)、“defective building”(欠陥ビル)、“defective goods”(不良品、欠陥商品)などと使います。またstuffとは、「代物」や「事柄」を意味するカジュアルなニュアンスがある言葉なので、つなげて“defective stuff”というと、取るに足らない欠陥品という感じに聞こえます。思わず社長がオウム返しするくらい小馬鹿にした響きがあったのでしょう。

 Folksyとは、気取らない、いわゆる庶民的な言葉や言動を形容する時に、“that’s a folksy shop”(庶民的なお店だ)と使ったり、社交的・親しげという意味で、“a folksy neighbor”(愛想の良いお隣さん)と言ったりします。もっとfolksyな社長にならないと宇宙のゴミにされちゃいますよ!

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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