コーディングにはインスピレーションが大事!?ディルバート(195)

» 2010年11月05日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

ウォーリー、おまえが担当してるモジュールのコーディングは進んでるか?


ソフトウェア分野では、進ちょくを計るのは難しいんですよ


私が作成したコードの行数を数えてもいいですが、それは非効率というものです


それに、この仕事の美学は、まれに訪れるインスピレーションを、知識や機械に落とし込むことにあります。


実は、ほんの1分前に、私の中でインスピーションがわき出ようとするのが感じられてたんですよ


そこを、あんたが下らん質問で邪魔するもんだから、その瞬間を逃しちまった


事務所に戻って、今日、まさにここで、あなたが及ぼした損害について反省したらどうです?


(唯一、俺よりも仕事らしい仕事がないヤツが去って行く)


  


 仕事をサボるために相手をうまく煙に巻いてしまう“ウォーリー・マジック”、相変わらず好調ですね。それにしても、ここまで言われて、何も言い返さずにすごすごと撤退してしまうなんて、ボスもウォーリーだけはやっぱり苦手なんでしょうか。

 5コマ目の“in fact”は、会話でも文章でもよく使われる表現ですが、会話の流れや文脈によって意味が変わってきます。ここでは「実は」という意味で使われていますが、「要するに」「つまり」など、“内容を補強する”意味合いで使う場合もあります。このほか、相手の発言をより正しい方向に訂正する際に使う「いや、むしろ」といった意味も持っています。

 “welling up”は「わき出る」「噴出する」という意味です。例えば「涙がこみ上げる」は“tears were welling up”、「喜びがわき上がる」は“feeling of joy welling up”と表現します。“well”=「井戸/源泉」に由来する言い回しですが、まさに井戸から水がわき出るようなニュアンスを伝えたいときによく使われます。最後のコマのボスなども、まさに“anger was welling up”=「怒りがこみ上げる」といった表情ですよね。ウォーリーが持つ、サボりのための“インスピレーションの泉”も、まだまだ枯れそうにはありませんな。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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