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企業の大規模化、社内の分業化が進んだ結果、部下の仕事を理解して、的確な指示を与えてくれる上司なんてほとんどいなくなってしまった。それならせめて、理想の上司が存在した時代の雰囲気だけでも味わいたい――そんなディルバートの切ない思いも、ボスのノリの悪さで一蹴されてしまったというわけですね。でもディルバート、仮にボスがノッてくれたとしても、余計に空しくなるだけですよ。
“highlight”は名詞として使う場合、「見所」や「クライマックス」を意味します。例えば“today’s highlight is〜”=「今日のクライマックスは〜」といった具合に使います。一方、動詞として使うと「強調する」「目立たせる」という意味になり、“make sure to highlight today’s theme”=「今日のテーマを強調してください」というように使います。また、3コマ目のように「蛍光ペンでラインを引く、目立たせる」といった意味もあります。
6コマ目の“round out”には、物理的に「丸みを付ける」「より良くする」という意味のほか、ここで使われているように、物事を「仕上げる」「完成させる」という意味もあります。このほか「数字を切り上げる」という意味の慣用句として、“round out to the nearest tens”=「10の位に四捨五入して」というように使われることもあります。
それにしても、上司が自分の仕事を理解していないというのは、部下にとっては確かに悲劇ですよね。理解していない以上、その業務命令もおのずと理不尽なものになりがちなわけですから。でも今回、ボスは自分が業務を理解していないことを認めたのか、素直に帽子をかぶって妄想に付き合おうとしてくれました。世の中には部下の言葉を無視したりする上司もいるわけですから、まだマシと言えるのかもしれませんね。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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