● ● ●
ドッグバートもずいぶんあくどい商売を思い付きましたね。8コマ目の“bidder”とは、オークションや競争入札などの「入札者」のことで、“highest bidder”とは「最高値での入札者」という意味です。つまり、ドッグバードはこのインタビュー素材を社長に落札させる――買い取らせる魂胆なのですね。ほとんど脅しですが、社長はどうするんでしょう……。
なお、“bid”という動詞は「値を付ける」「入札する」といった意味の他にも、「努力する」「命令する」など、さまざまな意味を持っています。例えば“a bid for election”=「当選に向けて努力する」、“I bid them to return immediately”=「即刻戻るよう命令した」といった具合です。
また、少し古い言い回しになりますが、別れなどを「告げる」「述べる」という意味合いもあり、“I bid you farewell”=「さようなら」、“I bid you welcome”=「歓迎します」と使う場合もあります。
でも、今回も少し見方を変えてみると、ドックバートの切り返しはなかなか鋭いと言えそうですね。この社長はどうか分かりませんが、世の中には従業員のことをこんなふうに考えている社長って、案外多そうですものね。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.