ちょっと言いにくいオフショア開発の“真実”ディルバート(219)

» 2011年05月20日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

そこで、生産をベストショアで行う予定だ

何ですって?


今は「オフショア」と言わず「ベストショア」と言うんだ


それは、今までベストな海外生産地を選ぼうとしていなかったからですか?


もちろん、いつもベストな海外生産地を選んできたさ!


でも、われわれが無能だったから成功した試しがない?


ただ、国によって良い国もあれば、それほど良くない国もあるって言ってるだけだ!



俺たち、人種差別者?


  


 ビジネスの世界では、より安く、より業務品質の高い下請け業者を選ぶのは当然のことです。でも、ちょっと見方を変えてみると、ウォーリーの言葉、ある意味では“真理”を突いているようにも思えます。皆さんはいかがですか?

 “offshore”は「沖合」「岸から離れた」という意味で、これが転じて「海外」という意味でも使われています。ただ、最近ではこれをもじって“bestshoring”=「その時々で最も適切と思われる場所にアウトソーシングすること」の他、“nearshoring”=「地理的に近く、コストが安い海外に業務を委託すること」、“inshoring”=「国内でアウトソーシングすること」といった言葉も使われていますね。

 なお、“bestshoring”については「そのときどきで最適な場所に〜」という意味を受けて“rightshoring”とも言うそうです。いずれにしても、2000年以降に使われるようになった造語のようですね。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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