ロクでもない選択肢しかないときは笑える方を選べディルバート(247)

» 2011年12月09日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

うわ! 危ない!


この現象について読んだことあるぞ。「スマートフォンインターフェイス激怒現象」って言うんだ


この現象は、使いにくいインターフェイス、不器用な指、そして弱い電波という条件が全て重なることによって起こるんだ


彼はイライラが募って、電話をたたき壊したくなる


そして、電話がなくなるともっと困ることに気がついて、さらにイライラする


なんとかしなきゃ


全速力で壁に向かって走るんだ! 電話のことを忘れられるぞ!


ロクでもない選択肢でも、どっちかマシな方を選ばなきゃいけないってとき、そっちの方が笑えるってだけでも良しとしなきゃいけないときがあるよな


  


 スマートフォンを使い始めた際、スクリーンをタップしても思うように操作できず、イライラした人、実は結構多いのではないでしょうか。私もそんな記憶があるので、今回のボスにはちょっと同情しちゃいます。それに、「笑える方を選ばなきゃいけない」のはボス自身が笑える方って意味であって、あんたが笑える方って意味じゃないでしょ。

 8コマ目の“the lesser or two evils”とは文字通り、「2つの悪い事柄・状況のうちマシな方を選ぶ」ことで、“It was a tough choice, but it was the lesser of two evils”=「難しい選択だが、マシな方を選んだ」といったように使います。

 また、似たような表現で、“between the devil and the deep blue sea”=「悪魔か深海か」、“between a rock and a hard place”=「岩か苦境か」などがあります。いずれも「嫌な選択を迫られる」「進退窮まる」ことを意味します。ちなみに後者の“between a rock and a hard place”という表現は、1900年代前半、金融危機により、多くの人が炭鉱において劣悪な条件で働かなければならなかった際、「それでも無職で一文無しになるよりはマシだ」と言われていたことに由来するようです。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


「ディルバート」バックナンバー

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ