優秀なサポートは、何もせずにチケットを完了させるディルバート(258)

» 2012年03月09日 12時00分 公開
[スコット・アダムス,@IT]

はい、テクニカルサポート。チケットを完了していいですか?


え……ダメだよ。まだ何もしてくれてないじゃないか。今電話したばかりだよ


ボクは、どれくらい手伝ったかで評価されるのではなく、いくつチケットを完了させたかで評価されるんです


あなたが頑固でいると、ボクの経済的成功の妨げになる


ちなみに、この電話が切れた場合、ボクはチケットを一つ完了させたとみなします


長引かせないから

はい? はい? よく聞こえません(ブチッ)


このバカ野郎!


前向きに考えれば、「1日1人ずつ赤の他人を嫌いになる」というボクの目標は着実に達成されている


  


 ヘルプデスク業務の効率化のため開発されたチケットシステムのはずなのに、これでは……。でもこれに近いこと、われわれの身近でも現実にたくさん起こっていますよね。どんなに優れた仕組みでも、運用する人間がきちんとしていなければ有効に機能しないというわけですな。

 “Son of a beach ball”は直訳すると「ビーチボールの息子」。まったく意味が分からなくて当然です。なぜなら、ののしり言葉である“son of a bitch”と言うのをごまかして、“bitch”=「あばずれ」の代わりに、似た響きを持つ“beach”と言っているからです。

 ところで、“bitch”はそもそも犬や狼などの「雌」を指しますが、日常会話では、軽蔑的に女性をおとしめる俗語として使われるケースが多いです。また、嫌な事柄などについて言う場合も、例えば“Doing the dishes after dinner is a bitch, huh?”=「食後の皿洗いって最低だよ」と言ったり、「不平不満をこぼす」という行為自体も“to bitch”という動詞で表現したりします。例えば、“Quit bitching about the assignment and just do it”=「宿題について文句ばっかり言ってないで、さっさとやってしまえ」といった具合です。

 いずれにしても品のない表現ですから、職場などではもちろん、たとえ友人同士でも相手によっては不快感を与えてしまうので、できるだけ使わないようにしましょう。

[翻訳・解説:Yvonne Chang]


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