数十ページに及ぶ契約書類をはじめ、膨大な法的資料をしっかり確認しておけ。法務部ではなくエンジニアのお前がな。
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そんな法務部がやるような仕事をエンジニアに押し付けるなんて、ただのパワハラにしか見えませんがね。いつもマネジメント本を熱心に読んでいるボスですが、いまいち方向性が間違っているような。
米国社会では契約書は重要なので、専門ではなくても業務上、一応目を通しておいてと言われることも多いかと思います。しかし通常は法務部(legal department)か顧問弁護士(corporate lawyer、または常駐している弁護士でしたらin-house lawyer/counselor)に、見落としなどがないかの確認を頼むのが一般的でしょう。
Legaleseとは、法律用語のことですが、専門家同士でしか理解できないような言い回しのことを指し、あまり良い意味では使われません。例えば、“He tried to confuse the client with legalese”(彼はクライアントを法律用語で混乱させようとした)とか、“The important information would be buried in fine print legalese”(大事な情報は小さい文字で法律用語の間に埋もれている)など、よく「ごまかす」とか「騙す」というニュアンスで使われることが多い言葉です。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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