Windows 10スマホ/タブレットがUSBの進化でもっと便利に――Dual Role+Type-Cの仕組み鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(3/3 ページ)

» 2015年10月13日 00時00分 公開
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進化したUSBと無線の活用でデバイス接続はよりシンプルに

 それでは最後にUSB PDとUSB Dual Roleが実際のデバイスでどのように動作するのか、少し特殊なケースだが、USB Type-C搭載のChromebookと新型MacBookで行った接続実験の様子を紹介しよう。

 ChromebookとMacBookのUSB Type-Cに外部電源をつなぐと、当然ながら各ノートに給電が行われる。ここでChromebookとMacBookのUSB Type-Cケーブルを外し、1本のUSB Type-Cケーブルで直接2台のノートをつないでみると、どうなるだろうか。

 結果は、ChromebookからMacBookへの給電が始まり、電源アイコンのステータスがChromebookはバッテリー駆動中、MacBookは充電中となった。つまり、Chromebookの役割が給電される側から給電する側へ切り替わったわけだ。

 このようにUSB PDとUSB Dual Roleでは、接続するデバイスによって通電方向やデータの流れる方向が切り替わり、柔軟な接続環境が得られる。デバイスに搭載されたUSB Type-Cと無線通信を活用することで、さまざまな周辺機器との接続や給電のために面倒なケーブルの使い分けや取り回しをユーザーが行わなくても、より手軽に利用できるようになるだろう。

Chromebook Chromebookには、外部電源からUSB Type-C経由でUSB PDによる給電が行われている
新型MacBook こちらは新型MacBook。同様に外部電源からUSB Type-C経由でUSB PDによる給電が行われている
USB PD ChromebookとMacBookのUSB Type-Cケーブルを外し、1本のUSB Type-Cケーブルで直接2台のノートをつないでみる。すると、ChromebookからMacBookへの通電が開始された
Chromebookの電源アイコン Chromebook側の電源アイコンを見ると、バッテリー駆動であることを示している。つまり、USBのDual Roleによって、役割が給電される側から給電する側へ切り替わったことになる
MacBookの電源アイコン MacBook側の電源アイコンを見ると、充電中の状態を示している。ChromebookからUSB Type-C経由で充電が行われている
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