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» 2015年06月15日 17時00分 公開

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:肝心の「Windows 10 Mobile」はいつ登場するのか?――Windows Phone購入前に知っておきたい問題点 (2/2)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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日本向けに洗練されていないWindows Phone 8.1を使い続ける必要あり

 Windows 10 Mobileの提供開始は今秋。このことが意味するのは、Windows Phone端末を入手しても、しばらくはWindows Phone 8.1と付き合わなければいけないということだ。

 これまでWindows Phone 8/8.1は日本で提供されていなかったため、OS自体が日本市場向けに洗練されておらず、いろいろな問題が生じることが多い。最も有名なのは、標準の地図アプリで「線画表示」になる日本地図だが、筆者が手持ちのLumiaでよく経験している「Gmailなどと組み合わせたときの日本語表示の文字化け」といった問題も気になるところだ。

※Lumiaは筆者が海外滞在用に使っているAT&T版です。技適マークのない無線機の国内利用は違法になる恐れがあります。本記事は海外端末の国内利用を推奨するものではありません。

Windows Phone 8.1の地図アプリで東京周辺を表示したところ。地図として役に立たない状態だ。しかし、実はこれでもWindows Phone 7/8の初期状態からはアップデートされて“マシ”になっている
こちらはWindows 10 Mobile Insider Previewの地図アプリ。画面を見るときちんと表示できているようだが、実際には周辺のビジネス検索用データがほとんど入っておらず、ルート検索なども行えないため、今後の改良が望まれる(画像=左)。一方で、欧米などWindows Phoneがすでに提供されている主要国は立体地図データも含まれているほど、きちんと作り込まれている(画像=右)

 また、Windows Phone 8/8.1は日本語対応アプリが充実していないうえ、アプリだけでなく、OS自体のUIも洗練されていないなど(まったく情報が整理されていない設定メニューがいい例)、正直なところ使い勝手はあまりよくない。

Windows Phone 8.1の設定画面(画像=左)とWindows 10 Mobile Insider Previewの設定画面(画像=右)。右はきちんと分類されて項目が体系的になっているのに対し、左は脈絡もなくメニュー項目がずらりと並んでいるだけで、使い勝手が悪い

 この地図問題について、MADOSMAではインクリメントPCの「MapFan」アプリが無料で利用できるほか、日本初の正規品ということで日本語入力や表示における諸問題がある程度解決しているなど、チューニングが行われている。

 ただし、Windows Phone 8/8.1そのものの操作性問題やアプリの少なさはカバーしようがなく、「UWP(Universal Windows Platform)」アプリを利用できるWindows 10 Mobileの登場が待たれることになる。

Windows 10で導入されるUWP(Universal Windows Platform)では、すべてのアプリがデスクトップと全画面表示で共通動作し、さらに画面サイズに合わせて最適化されるようになっている
UWPの採用によって、おそらくはWindows 10 Mobile Insider Previewに標準で入っている天気アプリについても、デスクトップ版と共通と思われる

 これから日本でWindows Phone端末を入手してみようという方は、こうした問題があることを認識しつつ、ぜひ最初にWindows 10 Mobileの製品版に触れる先端ユーザーになってみてほしい。

「鈴木淳也の「Windowsフロントライン」」バックナンバー


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