実は今回の発表で最もスポットライトが当たるのは、Modern ConsumerにあたるSKU(Stock Keeping Unit、OSではエディションに相当する)だと考えている。これはレガシーサポートを排除し、さらには「デスクトップ機能」までを排除した完全に“モダン”なWindowsになる可能性があるものだ。
過去の記事でも触れたが、「1つのWindows」という米Microsoftのサティア・ナデラCEOが打ち出しているコンセプトを実現するうえで、現在のプラットフォームが分離した状態にある「スマートフォン」「軽量タブレット」「PC」の3つのOSを統合する必要がある。
Modern Consumerは「スマートフォン/軽量タブレット向けWindows 10」と呼べるもので、「Windows Phone」と「Windows RT」の後継を担う存在になると予想している。1月21日のイベントでは、この「モバイル版Windows 10」のプレビュー、あるいはモバイル全般の戦略について説明されるのかもしれない。
今回のイベントが単にWindows 10の最新ビルドの紹介にとどまらないと予想しているのは、スピーカーの1人としてナデラ氏が加わっているのが大きい。おそらくは最新のMicrosoftに関する情報や戦略のほか、今回のモバイル戦略について、前回から引き続き登壇するOperating Systems Groupシニアリーダーのテリー・マイヤーソン氏、ジョー・ベルフィオーレ氏とともに概要を説明してくれることだろう。
そしてもう1人忘れてはいけないのが、4人目のスピーカーであるフィル・スペンサー氏だ。現在Xboxチームを率いる同氏が登壇するということは、当然Xbox OneとWindows 10の関係、そしてテレビやゲームコンソールに関するMicrosoftの最新戦略を語ることになるだろう。これらすべてを含めた「Windows統合計画」をとりまとめるのが、ナデラ氏という位置付けだと予想する。
2014年9月にWindows 10が公開されたイベントより、幾分か大規模になりそうな今回のイベント。ぜひこうしたポイントに留意しながら、Webキャストをご覧いただきたい
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