ニック・パーカー氏の話によれば、MicrosoftはSurface事業について「OEMとの競合よりもむしろ、Appleを含む(Microsoftがライバルと認識している)競合の市場を崩すことに興味がある」と考えており、最終的に市場で多く売られるのはOEMパートナー各社の製品であり、Windowsプラットフォーム全体としての勝利を目指しているという。
仮に、Microsoftを含むライバルとの競争で脱落するパートナーが出現しても、それ以上にOEM部門で新規や既存問わずパートナー支援を続け、さらにODMの台頭で参入ハードルが下がったデバイスビジネスにやって来るニューパートナーの受け入れ策を進めるなど、市場としての多様性を維持しようと努めている。Microsoft社内ではSurface部隊が先兵であり、OEM部隊が後方支援といった位置付けなのだろう。
いずれにせよ、PCやタブレット、スマートフォンをめぐる業界地図は大きな変革期にある。Surfaceの投入いかんにかかわらず、脱落するベンダーが出ることは避けられず、一方で新しいチャンスを得るべく参入するベンダーもある。
最も重要なのはAppleにない「多様性」の部分であり、これがMicrosoft自身とWindowsプラットフォームの将来を握っている。
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