Windows 10 Mobileの提供開始は今秋。このことが意味するのは、Windows Phone端末を入手しても、しばらくはWindows Phone 8.1と付き合わなければいけないということだ。
これまでWindows Phone 8/8.1は日本で提供されていなかったため、OS自体が日本市場向けに洗練されておらず、いろいろな問題が生じることが多い。最も有名なのは、標準の地図アプリで「線画表示」になる日本地図だが、筆者が手持ちのLumiaでよく経験している「Gmailなどと組み合わせたときの日本語表示の文字化け」といった問題も気になるところだ。
※Lumiaは筆者が海外滞在用に使っているAT&T版です。技適マークのない無線機の国内利用は違法になる恐れがあります。本記事は海外端末の国内利用を推奨するものではありません。
また、Windows Phone 8/8.1は日本語対応アプリが充実していないうえ、アプリだけでなく、OS自体のUIも洗練されていないなど(まったく情報が整理されていない設定メニューがいい例)、正直なところ使い勝手はあまりよくない。
この地図問題について、MADOSMAではインクリメントPCの「MapFan」アプリが無料で利用できるほか、日本初の正規品ということで日本語入力や表示における諸問題がある程度解決しているなど、チューニングが行われている。
ただし、Windows Phone 8/8.1そのものの操作性問題やアプリの少なさはカバーしようがなく、「UWP(Universal Windows Platform)」アプリを利用できるWindows 10 Mobileの登場が待たれることになる。
これから日本でWindows Phone端末を入手してみようという方は、こうした問題があることを認識しつつ、ぜひ最初にWindows 10 Mobileの製品版に触れる先端ユーザーになってみてほしい。
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