Windows 10はPCとスマホで同じアプリがなぜ動く?――「UWP」の理想と現実鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(4/4 ページ)

» 2015年06月24日 05時15分 公開
前のページへ 1|2|3|4       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Windows 10ではアプリの外部ストレージ保存が可能に

 またUWPにおけるAppXについて、3点ほど補足しておきたい。1つめに、Windows 10時代のアプリのアップデートは「差分方式」となっている。AppXは単一のファイルだが、実態は複数のファイルの集合体であり、変更があったファイルのみをアップデート時に読み込んでくる形式となっており、無駄な通信や負荷が発生しないようになっている。

Windows 10のアプリアップデートは差分方式 Windows 10ではアプリのアップデートは差分方式となっている

 2つめが「リソース」管理だ。AppXのバンドル型では、ターゲットとなるデバイスに応じて「アイコン」「画像」「言語データ」といった実行ファイルに付随する「リソース」を適時組み替えてAppXの形式にZIPで固められ、ユーザーの手元へとMicrosoftのWindowsストアのサーバから降ってくる。

 つまり、従来は「PCであればスケールが100%か150%のアイコン」「ハイエンドスマートフォンでは250%のアイコン」といった具合にターゲットが絞りやすかったが、UWPによるアプリのボーダレス化と、Continuum採用による単一パッケージでの複数スケーリング(スマートフォンの250%と外部ディスプレイの100%の組み合わせなど)のサポートといった具合に、複数のスケーリングや画面サイズを想定したリソースをあらかじめ用意しておかなければいけなくなった。

 例えば「400%スケーリング用のアイコン」を用意しておけば、Windowsが自動縮小してくれるが、機械的な作業のためにどうしても“ぼやけた”ような映像になってしまう。理想としては、アプリ開発者が最大400〜500%をめどに6〜7種類程度のアイコンや画像リソースをあらかじめ用意しておくべきだろう。UWPでは手間がかかると同時に、全体にパッケージサイズ肥大化は避けられないとみられる。

UWPのリソース管理 リソースファイルはデバイスごとに最適なものが異なるが、UWPでは単一パッケージで対応すべきの種類が増えているため、基本的にすべての用途を想定してすべての種類のリソースを用意することが望ましい

 3つめは朗報だが、AppXの外部ストレージへの保存がWindows 10では可能になった。これまで何度か触れているが、Windows Phoneではすでに導入されていた機能で、ひっ迫しがちなメインの「C:」ドライブの容量が大幅に節約可能になる。

 前述のように、最大パッケージサイズがWindows 10では大幅に拡大されたため、本体ストレージが32Gバイトのマシンでは非常に厳しい状況が予想される。インストール後のAppXパッケージの外部ストレージへの移動も可能なので、よく使うアプリは本体、それ以外は外部ストレージといった具合に、適時使い分けるといいだろう。

Windows 10ではついに外部ストレージへのAppXのインストールや移動が可能になった。外部保存されるデータは暗号化が施される

「鈴木淳也の「Windowsフロントライン」」バックナンバー


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月24日 更新
  1. 日本が舞台のオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 6」は、土地の空気感まで再現された圧倒的リアルさ 車好きでなくとも絶対ハマる理由 (2026年05月23日)
  2. かわいらしい水色が魅力の「Omikamo 折り畳み式Bluetoothキーボード」がタイムセールで25%オフの5688円に (2026年05月22日)
  3. どんな場面で役立つ? 「サンワダイレクト ペン型マウス 400-MAWBT202R」がタイムセールで23%オフの5380円に (2026年05月22日)
  4. 26万円のASUS製Ryzenマザーが即完売! 33万円引きの特価グラフィックスカードなど秋葉原を騒がせた目玉パーツ (2026年05月23日)
  5. スマホを開かずに天気や予定をひと目で把握できる「SwitchBot スマートデイリーステーション」がタイムセールで14%オフの1万3680円に (2026年05月22日)
  6. メモリ容量が最大192GBに! AMDが新型モンスターAPU「Ryzen AI Max PRO 400」を発表 (2026年05月22日)
  7. バッテリー着脱式! Ryzen AI Max+ 395で驚異の性能をたたき出すポータブルPC「OneXFly APEX」を試す (2026年05月22日)
  8. 小さすぎるモバイルマウス「サンワダイレクト 400-MAWB216GM」が18%オフで販売中 (2026年05月22日)
  9. VAIOが個人向け製品を統一価格で提供する「指定価格制度」を開始 (2026年05月22日)
  10. AMDが強々なミニPC「Ryzen AI Halo」を披露 NVIDIAのミニスパコンに“汎用性”で対抗 (2026年05月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年