それでは最後にUSB PDとUSB Dual Roleが実際のデバイスでどのように動作するのか、少し特殊なケースだが、USB Type-C搭載のChromebookと新型MacBookで行った接続実験の様子を紹介しよう。
ChromebookとMacBookのUSB Type-Cに外部電源をつなぐと、当然ながら各ノートに給電が行われる。ここでChromebookとMacBookのUSB Type-Cケーブルを外し、1本のUSB Type-Cケーブルで直接2台のノートをつないでみると、どうなるだろうか。
結果は、ChromebookからMacBookへの給電が始まり、電源アイコンのステータスがChromebookはバッテリー駆動中、MacBookは充電中となった。つまり、Chromebookの役割が給電される側から給電する側へ切り替わったわけだ。
このようにUSB PDとUSB Dual Roleでは、接続するデバイスによって通電方向やデータの流れる方向が切り替わり、柔軟な接続環境が得られる。デバイスに搭載されたUSB Type-Cと無線通信を活用することで、さまざまな周辺機器との接続や給電のために面倒なケーブルの使い分けや取り回しをユーザーが行わなくても、より手軽に利用できるようになるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.