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» 2015年08月05日 06時00分 公開

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:「Windows 10」アップグレードは予想外の展開へ (2/2)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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時差を体感できたSurface 3のアップグレード作業

 筆者が難儀したのは、Windows 8.1 Updateを搭載した状態で、Windows 10へのアップグレード予約を行ったSurface 3のほうだった。

 筆者がシアトルの空港に到着したのは7月28日の午前10時ごろで、日本では既に7月29日午前2時をまわっており、WebサイトやSNS上では動きの早いユーザーらからアップグレードに関する報告が出回り始めていた。

 昼過ぎに目的地のホテルに到着してSurface 3をセットアップし、VPNを使って日本のネットワークに接続したり、タイムゾーンを変更するなど設定を少しいじりながら様子を見ていたが、結局のところ現地時間の7月28日中は何の変化もなかった。地理的に米国にいる以上は、いくら日本にネットワークを接続しようが、アップグレードを先行して利用できるわけではないようだ。

 さらに翌日の7月29日になっても、Surface 3には何の変化も現れなかったが、深夜に差し掛かるころ、ようやく「$Windows.~BT」の隠しフォルダが作成されて少しずつダウンロードが行われていく様子を確認できた。

Windows 10 一方、Windows 8.1 Updateから「Windows 10の無料アップグレードを予約した」状態の「Surface 3」では、7月29日になっても一向にアップグレード用のファイルがダウンロードされる気配がない
Windows 10 日付が翌日になってから再確認してみると、「$Windows.~BT」フォルダが作成されていることが確認できた。タイムスタンプが7月29日23時なので、なんとか29日中には作業が開始されたようだ

 最終的にアップグレード作業に必要なファイルが全てダウンロードされたと判断できる状態(フォルダ容量の表示で5.82Gバイト)に達したのが、隠しフォルダ作成から約8時間後の7月30日午前7時で、そこから同日の午後になっても「Windows 10にアップグレードする準備は整いました」という表示は出現しなかった。

Windows 10Windows 10Windows 10 隠しフォルダへのダウンロードは一気に行われるわけではなく、段階的に進むようだ。フォルダ作成から最初の数時間は140Mバイトで止まったまま(画像=左)。それがフォルダ作成から7時間後に確認すると3.03Gバイトになった(画像=中央)。さらに1時間後には5.82Gバイトに容量が増えている(画像=右)
Windows 10 隠しフォルダの中身。ダウンロード自体はこれで完了しており、後はインストールの指示が出てくるのを待つだけなのだが、その画面が一向に現れない

 唯一の変化と言えば、ダウンロード中にWindows 10の予約を行うアイコンがタスクトレイに出現したことで、「Windows 10無料アップグレードの予約」が可能になった。奇妙な話だが、筆者はSurface 3の初期セットアップ時点で「予約」を行っているにもかかわらず、アップグレード用ファイルのダウンロードを経て、あらためて「予約」を促してきたのだ。初期セットアップ時点での予約は、大して意味がなかったのだろうか。

 Surface 3の件で分かったのは、7月29日に突入した地域から順次アップグレードの提供が始まる……という仕組みを実際に体験できたこと、そしてアップグレードの可否はデバイスによる差が大きく、SurfaceのようなMicrosoft純正デバイスであっても、必ずしも最速で入手できるわけではないということだ。また、必要なファイルのダウンロードが完了してもすぐにアップグレードができるわけではないという現象も確認した。

Windows 10 既に「Windows 10無料アップグレードの予約」をしていたはずのSurface 3だが、タスクトレイにWindowsマークが出現し、再度Windows 10の予約を促してきた
Windows 10 これがインストールできない原因かと思い再度予約したが、結局7月30日午前はアップグレードの指示が出現せず、Windows 10にすることはできなかった。ネットの反応などを見てみると、こうした症状のマシンは多かったようで、待ちきれないユーザーは手動でアップグレードを行っているようだ

 なお、Microsoftはこうしたアップグレード提供の時間差によって、熱心なユーザーが不満を覚えることを想定してか、非推奨としながらも手動でWindows 10アップグレードが行える「メディア作成ツール」を7月29日に公開した。これを使えば、特定デバイスやアプリの互換性に関係なく、Windows 10に手動でアップグレードが可能だ。

Windows 10 Windows 10の「メディア作成ツール」ダウンロードサイト。7月29日の段階で日本語サイトも公開された

 こうしたアップグレード作業にまつわるあれこれや、Windows 10に関する最新情報は引き続き本連載でフォローしていく。まずは手前にあるSurface 3のアップグレードを完了させるところから始めよう。


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