スマートフォンと並んでWindows 10 Mobileでもう1つチェックしておきたいのが「タブレット」だ。前述した公式のデザインガイドには「タブレット」の項目も用意されており、ここで推奨スペックをチェックできる。
タブレットはシンプルにディスプレイサイズでカテゴリが分かれており、「7型」「8型」「大型タブレット(10.1〜12.5型)」の3つが想定されている。キーボード付きの2in1タブレットとは異なり、これらの製品は主に「タブレットモード」での利用を想定したもので、スタートメニューも縦位置で表示される点が特徴だ。
そして8型と大型タブレットでは対応OSがWindows 10 for desktop editionsとなっているのに対し、7型ではWindows 10 Mobileとなっており、「7型と8型で明確に線引き」がされている。
推奨される対応プロセッサは8型と大型タブレットが「Entry x86」で、7型は「Supported entry SoC」だ。Entry x86は主に比較的安価な「Atom系のSoC」で、Supported entry SoCとは「ARM系のSoC」だと考えられる。
ただ気になるのは、Supported entry SoCということで、ミドルレンジ以下の比較的安価なSoC(QualcommのSnapdragonで言えば200番台や400番台)を想定していると思われるが、一方でContinuum for Phonesがサポート対象となっており、先ほどのスマートフォンの項でミドルレンジ以下の端末ではサポート対象外となっていたのとは対照的だ。
実際、このようなWindows 10 Mobileを搭載した7型のタブレットがどのような形で市場投入されるかは不明だが、この辺りの差異は気になる。
なお、Windows 10 Mobile搭載端末としてはValue Phabletと7型タブレットが画面サイズで重なっているが、両者の大きな違いは「3GまたはLTEでのネットワーク接続機能の有無」と「通話対応」の2つにあると考える。
7型タブレットでもLTE対応は可能だが、一方で価格が上がるなどの弊害があるため、必ずしも安価なバリューセグメントを狙った製品としては成り立ちにくい可能性が高い。そのため、タブレットとして投入されるWindows 10 Mobile搭載端末はLTEモデム機能を採用しない可能性が高いと予想する。
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